2017年6月26日月曜日

洗える単衣


茶道と華道をたしなむ方から、
「とても汗かきなので、自宅で洗える着物を縫ってほしい」と、
単衣の仕立てを頼まれました。



東レシルックの色無地です。試行錯誤の末に完成されたであろう風合いです。
衿裏も東レシルック、背伏せ布はキュプラ、糸もシャッペと、抜かりなく買い揃えました。
うっかり絹を使うと、そこだけ縮んで大変です。



やや縫いにくかったですが、お茶席などでは、正絹を着ているように見えると思います。



紋も入れて、絹でなくとも、かなりの金額をかけた一枚と思われます。
初夏と初秋に大活躍してほしいものです。


      玉の汗茶道華道を究めむと     仕立て屋お吟

2017年6月20日火曜日

絽の羽織のリメイク


今日は和裁の集まりの日。

着付けの仕事をしている仲間が和服で来ました。



しみの目立っていた紬を裏返して仕立てた、彼女のお気に入りの一枚。



半巾帯をだらりの文庫に結んで、ゆったりと着なれた感じです。



そして、この塵除けのお洒落な羽織物はなんだと思われますか?

頂き物の絽の羽織の、なんと袖を外しただけの、究極の簡単リメイクの一枚です。

透けて見える流水の文様がなんとも涼やか。


    夏帯やこの母にしてこの娘     仕立屋お吟





2017年6月6日火曜日

紗の道中着


着付けの先生より、紗の道中着を頼まれました。

反物は着尺(着物用の12m)なので、着物にしようか迷われたようです。



雪輪もようの繊細な紗です。



初夏または初秋に羽織る、お洒落な一枚が仕上がりました。



紐飾りは共布でお花を作ってみました。


      着る人を思ひつつ縫ふ薄衣       仕立て屋お吟