2019年5月9日木曜日

裄直し


大島の裄を直すよう頼まれました。



置いた状態で比べると、長襦袢が5㎜ほど長いだけですが、

着て動いていると、袖口から2㎝くらいはみだしてくるようです。

大島がしゃきっとしているのに対して、長襦袢が普通よりとろんとした材質のためと思われます。

でも、依頼主さんは、このとろんとした素材の光琳梅の柄がとてもお気に入り。



大島の袖巾を2.5㎝伸ばしました。

試着してもらうと、ちょうど1㎝ほど長襦袢が控えられていました。



縦縞の粋な大島です。

依頼主さんはとても面白い方で、

「この着物、雨の日に着て少々泥跳ねしても大丈夫。だって泥大島だから。」

と、仰っていました。


艶秘めし泥大島や春しぐれ       仕立屋お吟





0 件のコメント:

コメントを投稿