2019年1月12日土曜日

反物の水通し


単衣の小紋と長襦袢の仕立てを頼まれました。



絹ですが、家で洗濯したいということで、依頼者さん自ら水通しをされた反物です。



長襦袢の地衿には固い芯を二枚重ねで入れ込んでほしいとの依頼でしたので、

このように畳もうとしても、衿が立体的に立っています。



遊び心のあるパステルカラーの長襦袢です。


     袂よりちらり春待つ萌葱色      仕立屋お吟




2019年1月4日金曜日

訪問着


訪問着の仕立てを頼まれました。

華やかで格調高い柄です。



お茶をされる方なので、前巾を広くとります。

絵付けは普通サイズでなされるので、脇の柄が少々ずれてしまいますが、

ずれが目立たないように折り合いをつけます。

背と衽と衿の模様はぴたりと合わせます。



お正月の縫始に相応しい一枚となりました。


       泡美しきお薄の色を縫始      仕立屋お吟   (美しき・はしき)




2018年12月29日土曜日

白大島


白大島の仕立てを頼まれました。

息子にやっとお嫁さんが来てくれたので、そのお嫁さんへのプレゼントだそうです。



小紋はこのように追っかけ柄にするのが普通です。

左右対称になるのを避けるということです。



ちょっと濃いめの八掛で引き締まりました。


        嫁といふ娘の出来て年迎ふ       仕立屋お吟



2018年12月14日金曜日

身丈を伸ばす


訪問着の身丈を伸ばすよう頼まれました。

袷の身丈をお直しというかたちで伸ばすのは無理なので、

ほどいて一から縫い直します。

洗い張り屋さんから、ほどきと縫い合わせと湯のしがあがってきました。



袖丈を伸ばすには裏地が足りなかったので、継ぎ足しました。

身巾も裄も依頼者さんの寸法に仕上がりました。



総絞りのシックで素敵な訪問着です。


      霜の夜ふはりと絞り縫ひあげて        仕立屋お吟







2018年12月7日金曜日

身巾直し


身巾と裄を伸ばすよう頼まれましたが、

総柄の振袖なみに、そこらじゅう柄合わせされている付下げ小紋です。



どこが袖付けか分からないくらい柄が合っています。



悩んでいてもしょうがないので、脇で3.5㎝出しました。全体で14㎝広くなります。

ビフォーアフターです。





この部分だけじろじろ見れば、柄がだぶっていますが、着付けると違和感ないと思います。

ほっとしました。

それにしても、個性的ですてきな柄です。


      どんな人かしらん春著縫ひ進む       仕立屋お吟





      



2018年11月23日金曜日

産着を七五三に


産着を七五三用に直すよう頼まれました。



産着は平袖といって袖に丸みがないので、丸みを作ります。

袖口下も縫っていないので、縫い合わせます。



袴からのぞかないように、腰揚げは多めにつまみます。

肩揚げは、肩幅より小さくします。

産着には、背中に立派な模様があるので、羽織はいりません。

袴をつけると凛々しい三歳の出来上がりです。


生れしはついこの間七五三     仕立屋お吟



2018年11月17日土曜日

身巾直し


色無地の身巾を広げるよう頼まれました。

細かった若い頃の着物で、年輪を積まれると、どうしても身巾が足りなくなります。



脇で2㎝出したところ。長年の折り皺がくっきり出ています。

この皺を取るには、

正絹の胴裏を濡らして絞り、タオルで水気を取ったのち、さらにコテ(アイロン)をさっとかけたものを、

皺のところに当てて、そっとコテをかけます。



このように、皺はほぼ消えます。

畳み皺がついてお困りの方、どうぞお試しくださいませ。

くれぐれも目立たない部分から始めてくださいませ。


      春著縫ふ幸せ太りせし人に       仕立屋お吟