ラベル 浴衣 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 浴衣 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年7月16日金曜日

浴衣  仕立て

浴衣の仕立てを頼まれました。


 団扇尽くしです。とてもしなやかで腰のある木綿です。
表裏はないのですが、こちらが表と決めて、しるしをつけながら染めむらや織りキズの有無をチェックします。

木綿であっても袖の敷きのしをします。

左胸元が華やかになるよう柄を持ってきました。

上前のおくみ、膝あたりにポイント柄が来るようにしました。

後ろも同じ柄が来ないよう気をつけました。

8月1日の鼓の演奏会「浴衣会」で舞台に立たれます。


      鼓打つ列や浴衣の花咲かせ   仕立屋お吟

2021年7月2日金曜日

浴衣 仕立て

 浴衣の仕立てを頼まれました。


竺仙の朝顔尽くしです。

木綿もちゃんと敷きのしします。

左の衿元~胸元がきりっと見えるよう柄合わせ。
上前のおくみの裾が重くならないよう柄を持ってきます。
背縫いも同じ柄が来ないよう柄合わせ。
来週さっそく着られます。

大ぶりの朝顔ちらし白浴衣   仕立屋お吟



2021年6月14日月曜日

浴衣 仕立て

浴衣の仕立てを頼まれました。
夏みかんと白い花の柄です。
夏みかんは花が咲くころまで木で熟れさせておきます。
袖を敷きのし。
三つ衿芯と力布を残布でとります。
丈が長く、1mの残布がでますので、依頼人さんのご希望通り、 左胸元に白い花を、左衿元とおくみの裾に黒い地色を、 持ってくることができました。
後ろ身頃もいい感じになりました。 コロナが落ち着いて、着てゆく場面が増えるといいですね。

夏みかんの柄おおらかに藍浴衣   仕立屋お吟

2021年6月9日水曜日

浴衣仕立て 竺仙・綿紅梅

浴衣の仕立てを頼まれました。
竺仙の綿紅梅です。牡丹尽しです。
浴衣も袖を敷きのしします。
共布で三つ衿芯と力布をとります。
柄的に、柄合わせで大きく印象が変わることがありませんが、 背縫いに同じ柄がこないよう気をつけます。
上前の衽の裾が重くならないよう気をつけます。
左胸と左衿元の柄のバランスも考えます。 シャリ感のある涼やかな一枚です。 ☆☆☆☆☆一湾の夜景を玻璃に藍浴衣   仕立屋お吟

2020年9月2日水曜日

浴衣


浴衣の仕立てを頼まれました。



白紺のすっきりした薊の柄です。



浴衣も、袖・地衿・掛け衿の敷きのしをします。



背とお尻のあたりに同じ柄が来ないよう柄合わせしました。



上前のおくみの膝あたりに、上向きのポイント柄を持ってきました。

左の衿元にも上向きのポイント柄を持ってきました。

倉敷の街に似合いそうです。

      倉敷に生まれ育ちて藍浴衣      仕立屋お吟





2020年8月2日日曜日

浴衣


浴衣の仕立てを頼まれました。



くっきりとした朝顔と竹垣の柄です。

綿絽です。



1.5mほど変色部分がありましたので、それは除けて、

特殊な裁ち方をしました。

衿は裏に新モスを継ぎ足した上に、なんちゃって掛け衿です。

浴衣であってもしっかり敷きのしすると仕上がりがきれいです。



背中とお尻のあたりに同じ柄が来ないよう柄合わせをしました。



上前のおくみの膝あたりにポイント柄を持ってきました。

上前のおくみの裾に重たい柄が来ないよう気を付けます。

衿元は白っぽい部分を持ってきました。

なんとも粋な一枚です。

朝顔の染めくつきりと白浴衣     仕立屋お吟


2020年7月3日金曜日

浴衣


浴衣の仕立てが続きます。



近江ちぢみです。

クリーニング屋さんへふかしに出しました。



左の衿元が間延びしないように格子を持ってきました。



上前のおくみは、前身頃より少し格子が上に来るよう柄合わせしました。



大学生の娘さんが着られます。


       風に縫ふ近江ちぢみのれもん色     仕立屋お吟



2020年6月29日月曜日

浴衣


浴衣の仕立てを頼まれました。



七夕飾りの柄が大人かわいいです。



背やお尻あたりに同じ柄が来ないよう柄合わせしました。



上前のおくみの膝あたりにポイント柄が来るよう柄合わせしました。



左胸元にもよい柄を持ってきます。



衿芯を通されるそうなので、掛け衿の裏側は端を縫い綴じていません。

残り布で長めのいしき当もつけました。

七夕まで仕上がってほっとしています。


     七夕に間に合はせんと着物縫ふ      仕立屋お吟



2020年4月1日水曜日

浴衣


浴衣の仕立てを頼まれました。



しじら織りです。

裄が長く、腰回りのほっそりしている方なので、



仕上がると隠れる、前身頃の脇の縫い代を切り落として、



袖に継ぎ足しました。



身巾と肩巾に、6㎝以上の差があるので、脇の縫い代がうまく収まりません。

したがって、切り目を入れ、



すっきり落ち着かせました。



この反物は丈が短く、通常の衿の裁ち方ができません。

衿の真後ろで継いでいます。しかも、なんちゃって衿(掛け衿があるように見せかける)です。

三つ衿芯は、透けるので共布を使いました。



袖は、かなり斜めに付きました。



依頼者さんのご希望の寸法に仕上がりました。

おうちでラフに着られるそうです。

三反預かりましたが、すべて、とても仲の良いご主人の見立てです。


       単衣着る夫の見立てのしじら織      仕立屋お吟





2019年8月22日木曜日

浴衣


長唄の三味線を弾く方から浴衣を頼まれました。



お師匠さんの名が、「今藤佐志郎」なので、

一門のそろいの浴衣を「さしろう柄」にしています。

三・四・六の柄がランダムに散らばっています。



浴衣ですが、お好みで広衿にしました。

八月末、京都で開催される「ゆかた会」で着られます。

綺麗所も交えての、さぞかし粋な演奏会になることでしょう。


長唄も三味もそろひの浴衣かな      仕立屋お吟