2023年7月26日水曜日

本襲

本襲の仕立てに掛かります。

単衣本重、別名夏重ともいい、いかにも白の絽の着物と絽の黒留袖 を重ねて着ているように見える仕立てです。

見本か縫い方の本がなければ縫えないと申しますと、文献をコピーしたものが届いてしまったので、縫わざるを得ません(笑)。



依頼者さん宅にある民藝のお皿をモチーフに、友禅作家さんが絵付けされました。鹿の紋様は、この作家さんの証の柄とか。



最初、文献を読んだときは、私には無理だと思ったのですが、文献をいつもバッグに入れて、ランチが運ばれてくるまでの10分間とか、95歳の母がトイレから出てくるのを待つ10分とか、小分けに読み重ねていくうち、全体像がつかめてきたので、仕立屋お吟流の縫い方で進めることにしました。


無事仕上がって、ほっとしています。

袷の要領で縫っている部分と、


単衣が二枚にひらひらしている裾と、


涼しげな袖部分があります。

将来、どんな場面で着られるか、楽しみです。

   

    重ね着る涼しさのあり和のころも    仕立屋お吟




2023年7月11日火曜日

綿絽の浴衣

綿絽の仕立てに掛かります。

 
京都西陣の紫織庵の浴衣で、縦絽です。

大正時代の柄を友禅染で復刻しています。

広衿、いしき当てなしがご希望でした。
着る前から、依頼者さんにお似合いなのは分かります(笑)。
    涼しさや笹紋様の袖袂    仕立屋お吟


 

2023年7月4日火曜日

備後絣

 備後絣の仕立てにかかります。


このように、仮絵羽の状態で売られていたそうです。着姿が想像できて買いやすそうです。

仕立てあがったところ。

裾の絣模様を出すため、内揚げを10㎝ほどつまみました。

すでに裁断されているので、柄合わせは微調整のみです。

惜しむらくは、おはしょりや帯に隠れる絣があまりにも多くてもったいないこと。

着てしまえば、無地部分の多い、小粋な柄ゆきに見えるでしょうが。

   絣地の白を涼しくカフェにゐる    仕立屋お吟