2022年11月27日日曜日

小千谷紬

 小千谷紬の単衣仕立てにかかります。


どうやって織るのでしょう、いろんな柄が組み合わされています。

依頼者さん自らほどいて、なんと洗濯機で洗い、生乾きの時アイロンをかけられたそうです。

小千谷紬というものがすぐれているのでしょうか、本職さんのようなきれいな仕上がりです。

市松、縞、色紙、
番傘、巾着、分胴、車輪、簪、打出の小槌、
松、竹、梅、秋草、椿、唐草、
蝶、鳳凰、
裏から見つけただけでもこれだけあります。
昨日あたり着られている筈です。

    洗はれて紬艶めく小春かな   仕立屋お吟



2022年11月22日火曜日

一つ紋 色無地

 春から預かっていた反物に掛かります。


スノーホワイトに限りなく近いスカイグレーです。

花菱の地模様に、縫い紋が一つ。八掛は菊紋様の同色。


袖と衿を敷きのし。

花菱の地模様が続くよう、ぴったり柄合わせしました。

    春著縫ふスカイグレーの一つ紋   仕立屋お吟


2022年11月15日火曜日

一反から羽織と帯

一反から羽織と帯を作ります。


 書物ちらしの小紋、12m60㎝あったので、切り詰めれば可能でした。


共布で羽織紐を作ります。

裾の折り返しは、15㎝のところ10㎝に。

袖口布は、10㎝のところ4㎝に。

体格のよい方なので、羽織丈も袖丈も短く出来ません。

帯は、袋帯に似た開き仕立ての名古屋帯(裏は別布)に仕立てたのち、

切り離さないタイプの作り帯にしました。

お太鼓も垂れも前帯も少し長めに作りました。

帯と紐は、それぞれ得意な仲間に頼みました。なんとかなるものですね。


   一反の小紋をいかに冬はじめ   仕立屋お吟

    

2022年11月2日水曜日

男物を女物に

袷の紬の仕立てです。


 五女である依頼者さんのご両親は明治生まれ。

お父さんだかお祖父さんだかの着物をご自分でほどいて洗われました。

傷んだところはありません。

新しく辛子色の八掛を買われて、女物の袷に仕立てます。


帯や小物でいくらでも遊べる一枚の出来上がり。

   爽籟に古きよき布ちくちくと   仕立屋お吟




2022年10月27日木曜日

単衣の羽織

単衣の羽織の仕立てにかかります。


 依頼者さんのお祖母さんが繭から生糸をとったものだそうです。

長着を洗い張りしたもの。肩すべり布は洋服地です。


長着の胸にあった変色部分は、一番目立たない肩山へ持ってきました。

古代紫のさらりとした単衣の羽織に蘇りました。

    行く秋の古代紫てふ羽織    仕立屋お吟