2019年11月29日金曜日

道中着


変った仕立て直しを頼まれました。



喪服をほどいて道中着に直します。

裏は、派手な長襦袢です。



長襦袢地の巾がせまいので、足し布をしました。



半信半疑で仕立てているので、お袖が縫いあがって嬉しい。

衿は、地衿と掛け衿を継ぎ足し、衽と衽を継ぎ足し、さらに両者を継ぎ足します。

着ると継ぎ足したところは見えません。



なんとか仕上がりました。

紋は、依頼者さん自ら、長襦袢の赤いしぼり部分でアップリケを作って隠されます。

着心地は想像以上によいです。



紐飾りは、リボンにしました。

お正月に後楽園で鼓を演奏されるのに、羽織ってゆかれるそうです。


鼓などたしなむ人に春著縫ふ    仕立屋お吟


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