2015年10月19日月曜日

着物の丈を長くしたいとき  Ⅱ

振袖、留袖、訪問着などの正装用の着物には、必ず内揚げがあるので、ほどいて縫い直すことが容易です。

お母さんの振袖を長身の娘さんに仕立て直しました。落ち着いた色の格調高い柄です。このような依頼は仕立て屋冥利に尽きます。もうすぐ成人式の前撮りをされるそうです。



2015年10月10日土曜日

着物の丈を長くしたいとき

還暦の同窓会用に作りたい着物があると相談された。
洗い張りされてあったお祖母さんのお召。しなやかでさらっとしていて、とても良い絹である。
しかしお祖母さんは小柄であったため、彼女が着れるよう、仕立てる前に大手術が必要。
なんとかなるでしょと引き受けることにした。

帯に隠れるあたり、共布が足してあるのがお分かりでしょうか?
手術のほんの一部分です。



2015年4月28日火曜日

借りた着物をお返しする時

友人から借りて着た振袖を返すのに、丸洗いをしなきゃならないかどうか相談されました。

洗い張り屋さんに頼んだら振袖と長襦袢で18,000円も掛かるし、着物も痛みます。

振袖の掛け襟と長襦袢の半襟だけほどいて洗いに出すことにしました。

洗い張り代と仕立て代、4、000円なりで、気持ちよくお返しできました。


2015年4月9日木曜日

道中着



道中着が仕立て上がりました。

道行コートでも羽織でもない防寒着です。



共布で可愛い紐飾りを作ってみました。

友人の手持ちのコサージュを参考にさせてもらいました。

2015年3月18日水曜日

色無地(その2)



           昔の人は賢いです。
     畳紙には四隅に遊びの部分があって、
      幅広に折れば、このとおり、
    縦横大きな着物もちゃんと収まるのでした。
      小窓からちゃんと水色が見えるでしょう?


2015年3月14日土曜日

色無地




茶道を習っている高校二年の女の子の色無地が縫いあがりました。

なんと身長176㎝のトップモデル並みの小顔の美女です。

しかしご覧のとおり、高級品の畳紙にも収まりそうもありません。

どうにかしなくっちゃ。。。




2015年2月25日水曜日

四つ身

私の幼なじみの広子ちゃんに女の初孫さんができて、 
早々と七五三の着物を頼まれました。
彼女が三歳の時に着た着物を、
洗い張りして大切にとっておいたちりめんです。
60年ちかくの歳月が流れています。




今買おうにも、こんな華やかな反物ありません。
揚げをして着せたら、
さぞかし愛らしい七五三になることでしょう。




出来上がったところで、七五三に着せるのが
待ちきれなくなって、
産着として、百日参りに着せてゆくことになりました。





      
         





       紅白の飾り紐をつけて、
       裾のほうでこっそり揚げをしてあります。

       
       梅日和に一家そろってお参りするそうです。
       

2015年2月22日日曜日

細帯 (その2)


元の着物です
先日の細帯が好評で、また頼まれました。

読者の方のご意見がありましたので、
今度はほどく前の着物の写真を載せておきますね。

さて、どんな細帯になるでしょう・・・。



出来上がり

 こんな細帯になりました。

一枚の小紋の着物からでしたが、
無地とよろけ縞の追いかけ柄だったので、リバーシブルの帯になりました。
お食事会や観劇に気軽におでかけしてもらえると思います。

いかがですか?

2015年2月17日火曜日

細帯

羽織二枚をほどいて細帯を作るよう頼まれました。

リバーシブルです。

長めに仕立てたので、変り結びも楽しめますよ。

気軽なお出かけができると喜んでもらえました。

細帯(リバーシブル)

2015年2月10日火曜日

針供養

今日は二日遅れの針供養をして、そのあと皆でぜんざいを頂きました。

厚揚げにへの字くの字に曲った待ち針や折れた縫い針を刺してゆきます。
皆で刺せばすごい数で、厚揚げはたちまちお花畑のようになりました。

ご主人の悪口を言わせたらピカイチのYさんが、
「うちに蘇鉄の木がある。
あんな馬鹿でかい木は金持ちが植えるもんなのに、うちの庭に植えたもんだから、
金を食うと言われている蘇鉄に家のお金を食べられてしまった。
これ以上食べられたら困るから、この針でも埋めとくわ」
と、厚揚げを持って帰ってく れました。
一同、
「Yさんて、ほんと面白くてええ人やねえ。。。」
と合掌しました。

2015年2月4日水曜日

春立つや鹿の子しぼりの浅みどり

絞りは私の好きな素材の一つです。

もれなく良い絹が使われております。

一つ一つのしぼが人の手で丹念に括られたものだと思うと、愛おしさが湧いてきます。

縫い手のからだに寄り添ってくれる優しさと、自らきれいに仕上がりたいという賢さを持った生地なんです。

難点はただ一つ、付けたしるしが見えにくいことです。

しかし、長年の感で、これも克服できています。

2015年2月1日日曜日

よろしくお願いします

和裁と口は達者ですが、ブログは初めてです。

ぜひともお仕事をいただけるように、いろいろな情報を発信していこうと思っています。

がんばります!

どうぞよろしくお願いしますね。

まずは見つけた和服の素敵な方です。