六月は盛夏へ向けての仕立てで、大忙しでした。
近江上布を立て続けに六枚。縫っていて皺になりますが、神経質にアイロン仕上げはしません。
「作れる分だけを丁寧に作り上げる、大量生産にはない職人の手仕事の良さを追求」している呉服屋さんからの頼まれ物です。
お袖を縫って布団に敷きのしするところ。長身の男性の方で裄がとれないので、足し布をしています。
仕立て上がると、再び敷のしします。毎日、何かしら敷のししています。ですから、私は毎日広縁に布団を干します。
灰桜、濃緑、源氏鼠、錆鼠、、、と縫ってきました。化学染料ではない顔料で客の好みの色に染めるそうです。
これは、錆鼠。添えている反物は山葵色。これが縫い終わると、一息つけます。
上布着て京は男もはんなりと 仕立屋お吟
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