単衣の身丈伸ばしを頼まれました。
アンティークの小千谷ちぢみ、萩尽しです。
12㎝は伸ばしたいと、依頼者さんが継ぎ足し用の別の小千谷ちぢみを持って見えましたが、
なんと、袖下の縫い代が25㎝もあったので、それを使うことにしました。
アンティークのお着物は、袖が長いんですよね。
掛け衿も通常92㎝あるものが70㎝しかなかったので、
外しておくみと衿先に継ぎ足すことにしました。
地衿を折って、見せかけの掛け衿をつくります。
継ぎ足し用の布が捻出できました。
裾から90㎝のあたりをばっさり切り離します。
この位置に継ぎ足しますと、おはしょりに隠れます。
ほぼ、ご希望サイズに直りました。
見せかけの掛け衿も見せかけには見えません。
昔の絵付師さんの色彩感覚に脱帽です。
依頼者さん、さぞかし素敵な着こなしをされることでしょう。
恩師訪ふ小千谷ちぢみの萩尽し 仕立屋お吟
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