2022年4月6日水曜日

小千谷ちぢみ 仕立て

 去年の秋口から預かっていたうすものに、やっと掛かります。


透け感のある、流水に秋草の紋様です。

褪せと変色部分があちこちにあるので、裁ち方を朝九時から考えていたら、

あっという間にお昼になっていて、我が集中力に驚きました(笑)。

透け感のある麻なので、新モスで広巾のいしき当を作りました。
衿裏も新モスです。



問題部分は、ほぼほぼ、帯に隠れる部分・下前・掛け衿に隠れる部分などに

持ってゆけたので、微妙な色褪せは、<味>として着ていただきましょう。

もともと小千谷ちぢみには、そういう鄙びた味わいがありますものね。


日の目を見られて、麻布が喜んでいます。


    綾なせる水面のごとし薄衣    仕立屋お吟




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