2021年4月28日水曜日

麻の着物

麻の着物の仕立てを頼まれました。
麻百%、「灰桜」という色に染められてやってきました。
まず袖と地衿と掛け衿を縫って敷きのしします。
背伏せ布は、50㎝で2㎜ほどゆるめて一針抜きで付けます。 こういうことが出来るのは、手縫いのよろしさです。
縫いあげた後、友禅染めがほどこされます。 ☆☆☆☆☆灰桜色のうすもの仕立て初む   仕立屋お吟

2021年4月23日金曜日

単衣の道中着

単衣の道中着を頼まれました。
依頼者さん自ら、小紋の長着をほどかれました。
紐飾りは包み釦です。
衿は、おくみと地衿と掛け衿を継ぎ足しています。 このちりめんはけっこう地厚だったので、衿が分厚くなるので、縫い代は切り落としました。 ☆☆☆☆☆妙齢のさらりと単衣羽織りゆく   仕立屋お吟

2021年4月18日日曜日

鳴海絞り

浴衣の仕立てを頼まれました。
有松鳴海絞りです。
上前の胸元とおくみの膝あたりにポイント柄が来るよう、気を付けました。 布が足り苦しかったので、工夫して裁断しました。 ☆☆☆☆☆藍浴衣手足すらりと孫娘   仕立屋お吟

2021年4月15日木曜日

単衣

単衣の仕立てを頼まれました。
藍染です。デフォルメされた桜が染め抜かれています。 藍色の部分には、さらに黒く桜が染められています。 この反物、名づけるなら「夜桜」でしょうか。
袖と地衿と掛け衿を敷きのしします。
胴裏で腰から裾までのいしき当をつけました。
この反物、小紋ですが絵羽の訪問着のように切り離されて、 長期間呉服屋さんに展示してあったようで、袖山などに変色がありましたが、 変色部分をぴったり袖山に持ってくることにより、目立たなく仕立てました。 上前のおくみの柄が膝辺りに来るよう気をつけました。 上前の掛け衿にも柄を持ってきました。 ☆☆☆☆☆藍染の小紋にて訪ふ余花の宿   仕立屋お吟

2021年4月13日火曜日

麻の長襦袢

長襦袢の仕立てを頼まれました。
麻50%のポリエステルです。透かし模様があります。
依頼者さんのご希望で、衿に英衿芯(はなぶさ衿芯)と付けているところ。 かなり固くて付けにくいですが、不可能ではありません。
英衿芯が付いたら、半衿をかけます。
仕上がりました。依頼者さんはいろいろ試されているそうです。 綺麗に着付けられるとよいですね。 ☆☆☆☆☆夏近し襦袢オーダーメードして   仕立屋お吟