単衣の長襦袢の仕立てを頼まれました。
小千谷本麻上布、あけび色です。
折り目がくっきりつく上布ですが、ぱりっとさせるために袖を敷きのし。
仕上がりました。
あけび色が、薄物を着たときに、ちらちらとさし色となることでしょう。
その下によき色を秘め薄衣 仕立屋お吟
単衣の長襦袢の仕立てを頼まれました。
小千谷本麻上布、あけび色です。
折り目がくっきりつく上布ですが、ぱりっとさせるために袖を敷きのし。
仕上がりました。
あけび色が、薄物を着たときに、ちらちらとさし色となることでしょう。
その下によき色を秘め薄衣 仕立屋お吟
片身替わりの仕立てを頼まれました。
まず縞のちぢみがあって、その中の一色江戸紫に白生地を染めてもらったとか。
このように組み合わせてほしいと、上手な絵が添えられています。
左右だけでなく、上下でも色を変えます。
袖も衿も左右で色が違います。
しっかり敷きのし。
後ろから見ると普通の片身替わりですが、
前はこのとおり、個性的です。浴衣の仕立てを頼まれました。
木綿であっても袖の敷きのしをします。
左胸元が華やかになるよう柄を持ってきました。
上前のおくみ、膝あたりにポイント柄が来るようにしました。
後ろも同じ柄が来ないよう気をつけました。
8月1日の鼓の演奏会「浴衣会」で舞台に立たれます。
鼓打つ列や浴衣の花咲かせ 仕立屋お吟
麻の着物にかかりっきりです。
想思鼠(そうしねず)。
近代以降の文学的な表現による色名らしいです。
縫いあがると、いつもこのように畳んで敷きのしします。
それぞれの色の麻にどのような友禅染がなされるのでしょうね。
麻よろし想思鼠といふ色も 仕立屋お吟
浴衣の仕立てを頼まれました。
竺仙の朝顔尽くしです。
木綿もちゃんと敷きのしします。左の衿元~胸元がきりっと見えるよう柄合わせ。