2019年10月10日木曜日

牛首紬


袷の紬の裄と袖丈直しを頼まれました。



牛首紬だそうです。なんともいえない魅力的な風合いです。検索すると、

「絹糸の原料であるカイコの繭は、通常一頭のカイコが作るものだが、まれに二頭のカイコが入っているものがあり、これを『玉繭(たままゆ)』という。玉繭は二頭の糸が内部で複雑に絡み合っているため製糸は難しく、普通はいったん真綿にしてから糸にするが、白峰の人々は先祖伝来の技でこの繭から直接糸をつむぎよこ糸とし、通常の絹糸をたて糸として織り上げる。これが牛首紬である。 」

とあります。紡いでできた節に、とてもよい味わいがあります。



袖巾と袖丈を出して、湿らせた絹布をあてて折り目をとって、敷きのししました。

肩巾も出して、同様に折り目をとりました。

仕立てがきれいでしたので、お直しもしやすかったです。



着付けると、軽くて暖かいことでしょう。


艶秘めし牛首つむぎ秋灯下    仕立屋お吟



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