2023年9月2日土曜日

女系五世代の着物

 幼馴染が、お祖母さんがお母さんに縫った訪問着を洗い張りに出してみえました。

煉瓦色の、しっかりした昔のちりめんで、西陣織のような刺繍入り。

絵羽の上、肩幅もいっぱいに仕立てるので、紋は隠せません。

よって、紋合わせをします。




衿付けから紋までは6㎝欲しいのですが、身丈を少しでも長くしたいので、

繰越など譲り合って、このようなしるしつけに落ち着きました。

幼馴染、古希まで自分が着て、ゆくゆくは娘に譲るそうです。

10歳の着物好きの孫も控えています。

見事あっぱれな、女系五世代の物語。

  祖母が縫ひ母が着し色秋袷   仕立屋お吟




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