2024年9月5日木曜日

訪問着を羽織に

 夏羽織を仕立てます。


絹麻の訪問着をほどいて、裾の柄を活かして羽織に仕立てます。

肩山はつぐことになります。


後ろ身頃の手描きの白鷺と杭と波が下になりすぎないよう、通常、返り15㎝のところ、10㎝にしました。


衿にちゃんと白鷺が出るよう、かなり考えました。

前身頃の白鷺は恥ずかしがり屋で見え隠れしています。


とても個性的で涼しげな一枚の出来上がり。

実は、訪問着のときの胸元に、白鷺のいない杭と波だけの柄があり、

腰から上が残布となったので、ちゃっかり頂いて、仕立屋お吟のフレンチスリーブのブラウスにしました。和裁仲間がミシン縫いしてくれました。

苦心して仕上げたこの夏羽織、嫁に出す心境だったので、物語性のあるブラウスとなりました(笑)。


     白鷺も波も手描きや夏羽織   仕立屋お吟