2021年11月3日水曜日

七五三  揚げ

 今年最後の揚げでしょうか。


お母さんが着られた着物を、娘さんが着られます。

かなり大きいです。

若いママが揚げに挑戦されたものの挫折したのも分かります。


一重揚げをした状態。


結局、お袖の一重揚げ、肩の二重揚げ、なんと腰揚げは三重揚げとなりました。

裾の揚羽蝶の柄を見せるためです。

くりくりした黒目勝ちの可愛い三歳、赤を着こなしてくれることでしょう。

   つぶらなる目をくりくりと七五三   仕立屋お吟


2021年10月28日木曜日

七五三  揚げ

 七五三の揚げです。

今年もそろそろ最後の揚げでしょうか。


赤紫から鶯色、朱色と染め分けられているのが、

なんとも華やか。

五歳の幼さに合う揚げの位置です。
たっぷりとした長い黒髪の子なので、さぞかし美しい着物姿になるでしょう。

    黒髪の艶は母似よ七五三    仕立屋お吟




2021年10月25日月曜日

男物着物

羽織がすんだので着物に掛かりますが、

まずは、着物の身丈を確保したのち、衿を特殊な裁ち方にし、

残りを羽織に当てました。


 脇の縫い代を継ぎ足した袖と特殊な裁ち方の衿を敷きのし。


衿先は三角に裏を見せる高級仕立てです。


袖巾を足した部分はこんな感じ。


大きな大きな男着物の出来上がり。


   190㎝和服の似合ふ秋   仕立屋お吟



2021年10月20日水曜日

男物アンサンブル

男物のアンサンブルに掛かります。


身長190㎝の娘婿さんのために、お母さんがキングサイズを揃えられました。 

190㎝ではキングサイズでも足りづらいので、特殊な裁ち方をします。
さらに、身頃の脇の縫い代を切り取って、袖巾に足します。

このように袖巾に足してあります。

もう5㎝ほど羽織丈が欲しいところですが、もういっぱいいっぱいです。
でもお婿さん、喜んでくださることでしょう。

   肩裏の虎に睨まれゐる夜長    仕立屋お吟



2021年10月16日土曜日

古裂

古裂をあわせて長襦袢をつくります。


 いつの時代のものでしょう、依頼者さんが集めていた大切な古裂です。

なかんずく好きなものから、袖上部、下部、左胸、左下、、、と持ってゆきます。


大河ドラマで、仲間由紀恵が山之内一豊の妻を演じたとき、

こんな剥ぎあわせの、キュートな着物を着ていました。

シャリ感のあるかろやかな一枚となりました。


    秋うらら古裂の色を継ぎあはせ   仕立屋お吟