2018年10月7日日曜日

袷を単衣に


お母様の袷の紬を、自分用に単衣に直すよう頼まれました。

薄地のはずの胴裏が厚地すぎて、着づらいとのことでした。

洗い張り屋さんにほどきと湯のしに出しました。



表地一枚になると、驚くほど軽くて、絹の光沢が感じられます。



袖と衿を縫った時点で、布団の下に敷のしします。ぱりっと仕上げるために、どんな着物でもこれは必須です。



手ざわりは結城紬に似ています。お母様にはかなり高価な買い物だったとか。これを着て、寄席や観劇にお出かけされることでしょう。

    
       秋冷のどこで織られし紬かな      仕立屋お吟









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