2019年7月4日木曜日

男物を女物に


男物の夏大島を女物に仕立て直すよう頼まれました。

着物で通されたお父様の形見だそうです。

洗い張りして仕立てたものが、躾のついたまま遺されていました。



ほどいてのしたものにしるしを付けます。



男物には十数㎝の内揚げがありますが、

伸ばしてもまだ身丈が足りないので、おはしょりに隠れる部分に足し布をします。

まず、裾から90㎝のあたりを思い切って切り離します。



私の手持ちの布の中で、一番素材と色の近い物を継ぎ足します。

これでやっと全体のしるし付けに取りかかれます。



衽は大幅に足りなかったので、掛け衿を継ぎ足しました。

なくなってしまった掛け衿は、地衿を折って、見せかけることにしました。

大変やりがいのある仕事でした。


     縫ひあげてうすものに風生まれけり       仕立屋お吟



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