黒留袖の仕立て直しを頼まれました。
お洒落だったお母様の形見の留袖です。
裄も身巾も身丈も大きくしなければならないので、ほどいて一から縫い直します。
丁寧な仕立てでしたので、袖と衿は再利用できます。
身頃のみ解きのしに出しました。
袖巾を伸ばして、衿とともに二日ほど敷きのしします。
身頃のしるしつけ。胴裏と八掛がいっぱいいっぱいでしたが、身長+5㎝にはなります。
黒留袖には、慶事が重なるようにという重ねの着物の代わりに、比翼がつきます。
↑の裾周りと袖と衿をつけます。
絹の躾糸で「縫いじつけ」という飾り兼補強をします。衿と袖口と裾周りにします。
風薫る五月の子どもさんの結婚式が待たれますね。
新緑の婚や形見の晴着着む 仕立屋お吟
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