2019年12月15日日曜日

裾直し


男物の着物の裾の擦り切れを隠すよう頼まれました。



よく着られた着物でしょう、写真では分かりにくいですが、

かなりふきの部分が擦り切れています。



背縫いの裏を少々ほどいてひっくり返し、元の縫い目の1㎝下を一針抜きで縫います。

身丈が1㎝短くなりますが、仕方ありません。

背が縮んでいる場合は丁度いいですね。



褄の始末をして表に返し、裏を3㎜ふかして裾を整えます。

飾り躾をしてしのびを入れます。



手術と同様、ほどいた背縫いを縫い合わせて出来上がり。

2日ほど敷きのしします。


        冬ざるる男着物の風合ひも      仕立屋お吟




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