巾も丈も小さい反物から、大き目の浴衣を仕立てます。
先日亡くなった三味線のお師匠さんから頂いたものなので、是非仕立てたいとのこと。普通に裁断したのでは、裄70は取れないので、身巾を加減して、余裕のできた前巾の縫い代から、6×110㎝の布を捻出。
身長190㎝の男物の着物の脇の縫い代から、
袖に継ぎ足す布を捻出したことはあったけれど、
この部分を切り落とすのは、40年の和裁歴でも初めて。
このように袖巾が出ました。
おくみ縫いの縫い代はたったこれだけに。
しかし、着たらわかりません。
反物の丈が短すぎるのは、いつもの特殊な裁断で、衿に足し布をして、ご覧のとおり。
着たらわかりません。
鼓や三味線のお稽古は、いつも和服の依頼者さん、お師匠さんが天国から見守ってくださることでしょう。
お師匠を偲ぶ浴衣の波尽し 仕立屋お吟
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