2025年3月20日木曜日

久留米絣

久留米絣の仕立てにかかります。



人間国宝、松枝哲哉さんの作品の様です。

ほどかれて洗い張り済です。

繊細な絣紋様に、さぞかし括りや染めの作業が大変だったろうと想像します。


袖とバチ衿をつくって敷きのし。


前に縫われていたのと同様に、


目立つ絣を横一列に揃えました。

雪国の山々に映える、辛夷の白い花のような絣です。

    魚は氷に上りよき織りよき絣   仕立屋お吟




 

2025年2月7日金曜日

胴裏交換

一つ身の傷んだ胴裏を、新しい胴裏に取り替えます。 


アンティークの大胆な柄が可愛らしい二枚の一つ身です。


傷んだ胴裏を外して、寸法を測り、同じものを新しい胴裏でつくります。


裏地が新しくなると、表まできれいになった気になります。



一枚は、袖の裏も新しくしました。

袖口布を袖巾から捻出するという、特殊な縫い方がされていたので、

右袖のみほどいて、左袖を見ながら同じに縫いあげるという、珍しい縫い方をしました。

達成感があります。

   赤に黄に絹染められし春の雪     仕立屋お吟