小振袖の仕立てに掛かります。
袴の下に着られますが、後々袴なしでも着られるよう、裁ちます。
長めの小紋の反なので、二尺ある小振袖の仕立てが可能でした。
袖と地衿と掛け衿を敷きのし。
お尻のあたりに同じ柄が来ないよう柄合わせ。上前の胸辺りにベージュの扇があるので、衿元は弁柄色が来るように柄合わせ。
上前のおくみの膝あたりもすっきりするよう柄合わせ。
来春の卒業式の日が楽しみですね。
裁つ柄の末広がりへ風薫る 仕立屋お吟
小振袖の仕立てに掛かります。
袴の下に着られますが、後々袴なしでも着られるよう、裁ちます。
袖と地衿と掛け衿を敷きのし。
お尻のあたりに同じ柄が来ないよう柄合わせ。胴抜きの仕立てにかかります。
袷の紬を依頼者さん自らほどかれて、新しく八掛も買われました。
「月夜」をイメージして織られた紬です。
夜でも九月はもちろん十月でも袷はもたつくと仰って、胴抜きに決められました。
八掛は表地にくけつけます。浴衣の仕立てにかかります。
着物大好きさんが、男物とドラえもんの反物を持ってこられました。
片身替わりの浴衣に仕立てます。
二人で床にいろいろ並び替えて、一番いい感じの柄合わせを決めました。
袖と衿を敷きのし。
後姿、衿は真後ろで継いでいます。
上前の衽に、ドラえもんでなく男柄を持ってきてすっきりしたでしょうか?
どこへ着てゆかれるか、お聞きするのが楽しみです。
ドラえもん柄の浴衣でワインの夜 仕立屋お吟
続いて、長襦袢に掛かります。
身頃は晒で半襦袢につくり、腰巻を別につくったら、
うそつき長襦袢のできあがり。
日本舞踊では、動きやすかったり着くずれを直しやすかったりするのでしょう。
晒てふ優しき白を縫ふ梅雨入 仕立屋お吟
日本舞踊のお稽古着の仕立てにかかります。
お母さんが一生懸命布を探されました。
東レシルックです。
長めの袖と衿を敷きのし。
ポリエステルは敷きのしが効かないので何日も敷きます。
小柄で細身の大人サイズに仕立てました。
繰越はなく、衿幅や袖付などは子どもサイズです。
しっかりお稽古してくれるでしょう。
緑さす座敷に縫ふや子の着物 仕立屋お吟