2024年12月28日土曜日

男の子の羽織

女物の羽織をほどいて、男の子用に仕立てます。


 表は地味な格子の紬ですが、

裏が浮世絵調の小粋な色柄です。


お袖と細い羽織衿を敷きのし。


凛々しくも、隠れたお洒落の羽織の出来上がり。

    冬ぬくし羽織の裏の浮世絵も    仕立屋お吟


2024年12月2日月曜日

洗い張りの仕立て

忙しかったり写真に残し忘れたりして、更新が遅くなりました。

袷の紬を洗い張りしたものを単衣に仕立てます。 

鼓の他は、破魔矢・菅笠・糸巻にも見えます。
水を通った紬はやわらかく縫いやすいです。

袖と衿をつくって敷きのし。

洗い張りのものなので、柄合わせは限られますが、
紬は表裏使えるので、前後左右表裏組み合わせて、一番良い柄合わせにしました。

雪に縫ふ鼓づくしの紺絣      仕立屋お吟




2024年9月5日木曜日

訪問着を羽織に

 夏羽織を仕立てます。


絹麻の訪問着をほどいて、裾の柄を活かして羽織に仕立てます。

肩山はつぐことになります。


後ろ身頃の手描きの白鷺と杭と波が下になりすぎないよう、通常、返り15㎝のところ、10㎝にしました。


衿にちゃんと白鷺が出るよう、かなり考えました。

前身頃の白鷺は恥ずかしがり屋で見え隠れしています。


とても個性的で涼しげな一枚の出来上がり。

実は、訪問着のときの胸元に、白鷺のいない杭と波だけの柄があり、

腰から上が残布となったので、ちゃっかり頂いて、仕立屋お吟のフレンチスリーブのブラウスにしました。和裁仲間がミシン縫いしてくれました。

苦心して仕上げたこの夏羽織、嫁に出す心境だったので、物語性のあるブラウスとなりました(笑)。


     白鷺も波も手描きや夏羽織   仕立屋お吟




2024年8月24日土曜日

本裁でこども用

 五歳の子に仕立てます。


ちりめんの小紋です。

本裁にすれば、中学生くらいなれば、大人用に仕立て直しできます。


2尺袖と棒衿を敷きのし。

掛け衿も、大人用の92㎝にして、折りこんで付けます。


上前の衽の裾が華やかになるよう柄合わせしました。

大人だと、衽のポイント柄は、もう少し上になります。


上前の衿元も華やかに。


着付けるととても可愛いと思います。


長襦袢は、半衿を付けて、こんな置き方で敷きのしします。

   新調の五歳のきもの祭笛   仕立屋お吟



2024年6月27日木曜日

男物の反物で女物を

単衣の長着と道中着を仕立てます。


 お父さんの形見の大島から、娘さん用の二枚を仕立てます。

古い反物なので、灯に透かして見ると、思わず、北斗七星や白鳥座やカシオペア座と名づけたくなるような、

星空のような虫食いが三か所あります。



かなり考えて、星座はすべて、縫い代と下前の衿に回して、

着付けると見えないように仕立てられました。

今後、出番が多いと嬉しいです。

    亡き父の反で誂へ夏着物   仕立屋お吟