2022年11月15日火曜日

一反から羽織と帯

一反から羽織と帯を作ります。


 書物ちらしの小紋、12m60㎝あったので、切り詰めれば可能でした。


共布で羽織紐を作ります。

裾の折り返しは、15㎝のところ10㎝に。

袖口布は、10㎝のところ4㎝に。

体格のよい方なので、羽織丈も袖丈も短く出来ません。

帯は、袋帯に似た開き仕立ての名古屋帯(裏は別布)に仕立てたのち、

切り離さないタイプの作り帯にしました。

お太鼓も垂れも前帯も少し長めに作りました。

帯と紐は、それぞれ得意な仲間に頼みました。なんとかなるものですね。


   一反の小紋をいかに冬はじめ   仕立屋お吟

    

2022年11月2日水曜日

男物を女物に

袷の紬の仕立てです。


 五女である依頼者さんのご両親は明治生まれ。

お父さんだかお祖父さんだかの着物をご自分でほどいて洗われました。

傷んだところはありません。

新しく辛子色の八掛を買われて、女物の袷に仕立てます。


帯や小物でいくらでも遊べる一枚の出来上がり。

   爽籟に古きよき布ちくちくと   仕立屋お吟




2022年10月27日木曜日

単衣の羽織

単衣の羽織の仕立てにかかります。


 依頼者さんのお祖母さんが繭から生糸をとったものだそうです。

長着を洗い張りしたもの。肩すべり布は洋服地です。


長着の胸にあった変色部分は、一番目立たない肩山へ持ってきました。

古代紫のさらりとした単衣の羽織に蘇りました。

    行く秋の古代紫てふ羽織    仕立屋お吟



2022年10月19日水曜日

訪問着仕立て

 訪問着の仕立てにかかります。


辻が花の絞り染めです。


柄がぴったり合うように仕立てますので、身巾は柄で決まります。


袖と地衿を敷きのし。

掛け衿は、地衿がついてから、柄合わせして敷きのしします。


四十代に相応しい、落ち着きのある華やぎです。

初釜にお点前されます。

   お茶習ひ初めし人に春著縫ふ    仕立屋お吟



2022年10月10日月曜日

袷の小紋の身丈伸ばし

袷の着物の身丈を伸ばします。


 お祖母様の形見の着物だそうです。

全部ほどかずに、部分直しで伸ばします。

残布が1mあるので、それをおはしょりに隠れる部分に継ぎ足します。

袷の直しで重要なのは、表地と裏地のバランスをチェックする事。
これは、表がかなりゆるんでいるので、裏地を1㎝多めに伸ばしましょう。
裏地も縫い代を伸ばすだけでは足りないので、継ぎ足します。

袖巾も袖丈も伸ばして敷きのし。

二十代の美肌アドバイザーさんにぴったりの着物になりました。

    色白は祖母似形見の秋袷   仕立屋お吟