大島紬の単仕立てにかかります。
小粋な市松模様です。
衿裏・広幅いしき当て・背伏せ布を添えて持って来られました。
大島紬の単仕立てにかかります。
小粋な市松模様です。
衿裏・広幅いしき当て・背伏せ布を添えて持って来られました。
黒留袖を羽織に仕立て直します。
裾模様を活かす仕立て直しですから、
否が応でも、上部を切り離さないとなりません。
切り離した部分は、羽織の返りになるよう継ぎ足します。
紋のある袖は使えませんので、八掛を袖山で継ぎ合わせて袖をつくりました。
大波の柄の染められた八掛を、右の後ろ袖に持ってくるのは、依頼者さんのご希望です。
背縫いの柄はぴったり合わせることができました。
まちは、衽の裾回しを使いましたので、
黒い無地で柄が寸断されるのをやわらげることができました。
上前の衽と下前の衽の柄がよい位置に来るよう、熟考して衿をつくりました。
返りには、紋があったり、継ぐ位置が裾ギリギリだったりで、苦心の跡が見られます。
近々、おめでたい行事や観劇などにお召の予定だそうで、仕立屋冥利に尽きます。
お能観に春のなごりの黒羽織 仕立屋お吟
単衣の仕立てに掛かります。
胴抜きの仕立てに掛かります。
東京の娘さんを訪ねた折に、ふらっと入った呉服屋さんでみつけた一反の紬。
大人の買い物ですね~。
八掛は、ネットでみつけた、四つ葉のクローバー柄です。
バチ衿がお好みなので、つくって敷きのし。
八掛だけ表にくけると糸目が見えるので、
ご希望に添い、胴裏も少し継ぎ足して、おはしょりに隠れる位置でくけました。
背縫いのところだけ柄合わせしています。
年明けから預かっていたのに、四月の仕上がりになってしまいました。
でも一回くらいは着ていただけるかな?
八掛の萌黄ちらりと春しぐれ 仕立屋お吟
男物の紋付の羽織の仕立てにかかります。
交織物なので、染め紋は無理ということで、刷り込み紋となっています。
刷り込み紋は、折ったところの染料がぱりっと折れるので、
紋合わせに細心の注意が必要です。
羽織丈98㎝までなら、へら台での作業が可能。
それ以上は、床での作業となり、身体がややきついです。
仕上がりました。
男物は袖が付け詰めなので、突っ張らないよう工夫します。
新調の紋付届く花の宮 仕立屋お吟