袷の訪問着の、丈と身巾と裄の直しを頼まれました。
袷の丈直しは、去年まではお断りしていたのですが、
今年からは、お引き受けしています。
お客様に鍛えられています。
まず袖を外し、袖巾を伸ばします。
次に、首回りを残して衿をほどき、身丈からかかります。
後ろ身頃を7㎝伸ばした後、前身頃を伸ばします。
表は内揚げで、裏は胴はぎで伸ばします。
さらに、おくみを伸ばします。
表も裏も、上部の縫い代だけで伸ばしたいところですが、今回は胴はぎも伸ばしました。
写真は、手術真っ最中の状態。
身丈が伸びたら、身巾を3㎝広げます。
全体で12㎝広くなります。
それが済んだら、ゴールも間近。
衿をとじて、袖をつけたら出来上がりです。
蘇ったお着物に、夏が過ぎたら活躍してもらいたいものです。
手縫ひする絹のさみどり風薫る 仕立屋お吟
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