2020年8月27日木曜日

塵除け


塵よけの仕立てを頼まれました。



レースの模様、交織ものです。

本物のレースが転写されたような、個性的な柄です。



裁つのに、背縫いをどう柄合わせするか悩みました。

これは、レースをぴたりと一直線に合わせた場合。

ちょっと、やりすぎ感があります。



レースをずらして置いてみました。

レースの繊細さが出たように思います。

こちらに決まりです。



袖に袖口布をつけて仕上げ、衿と共にしっかり敷きのしします。



着物衿のおくみ付きのつい丈の塵除けです。

前身頃からおくみにかけては、レース模様をほぼ一直線に柄合わせしました。

左の衿元もレース模様を合わせてみました。



花の紐かざりをつけました。



後はこんな感じ。

東京にお住いの依頼者さん、颯爽と大都会を歩かれることでしょう。


        美術展和服の人に隣りゐて     仕立屋お吟





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