単の訪問着のほころびを直すよう頼まれました。
紬ですが、絵羽模様になっています。
流水と小舟と笹。
大変お気に入りで、もう何度も着られて、ついに擦り切れてしまいました。
お祖母さんが、繭から生糸をとられたそうです。
ふしが魅力的な紬です。
裾がほとんど擦り切れていたので、三つ折りぐけをほどいて、2㎝切り取りました。
この2㎝の布がとても重要です。
新たに三つ折りぐけをすると、綺麗な裾になりました。
次は、おくみにできた小指の先ほどの穴。
先ほど切り取った2㎝の布を裏から当てて、
刺し子の要領で刺してゆくと、穴がふさがりました。
プロへかけはぎに出すとお高いので、私がすることになりました。
次は、身八つ口のほころび。
これも切り取った2㎝の布でくるんで、ほころびは無くなりました。
この訪問着、また大活躍してほしいものです。
気に入りの単衣ほころび繕ひて 仕立屋お吟
0 件のコメント:
コメントを投稿