2020年6月14日日曜日

掛け衿


単の紬のお直しを頼まれました。



丸洗いに出したのだけれど、掛け衿の皮脂汚れが取れていません。

掛け衿を外して、裏返してみることにしました。



想像通り、裏までは染みていませんでした。

紬は裏表がないので、裏返して付けます。



まっさらになりました。



袖丈と裄を出して出来上がり。

袖丈は、袖下を袋縫いせずに、布いっぱいに出しました。裁ち目のままです。

衣擦れの音の魅力的な、流水の文様の一枚です。

お祖母様の形見です。

   亡き祖母の好みし紬着て涼し       仕立屋お吟





      

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