2018年1月21日日曜日

洗い張りの紬

着物を楽しみたくなった方から、紬の仕立てを頼まれました。

実家の箪笥を探すと、洗い張りした、こんな粋な紬が出てきたそうです。



長襦袢の裄と袖丈をお聞きして、体型にぴったりの長着をお作りしました。

何度も水をくぐったであろう紬はとてもやわらかくて縫いやすかったです。




      草いろの紬仕立てて春を待つ      仕立屋お吟





2018年1月14日日曜日

振袖を七歳の祝い着に


お祖母さんの振袖を七歳の孫の祝い着に直すよう頼まれました。

三軒の呉服屋さんに断られたそですが、
個性的な振袖なので是非という事で、引き受けました。

銀鼠のちりめんに藤色の熨斗が舞っています。
梅、桜にぼんぼり、杜若、柳に太鼓橋、月見団子、紅葉、銀閣寺、清水の舞台、大文字、、、
絵付師さんの遊び心満載です。



まず、両脇で3㎝ずつ詰めました。全体で身巾が12㎝狭くなります。
七歳にはまだ大きいですが、なんとか着られそうです。

次に広衿を半分に折って、腰揚げをします。そして肩揚げと袖揚げも。
ごらんのとおり、可愛くなりました。




        七歳の春着にほのと色香あり     仕立屋お吟