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- 10月 2020
2020年10月30日金曜日
七五三の揚げ
七五三の揚げを頼まれました。
撫松庵の古風にして今風の四つ身です。
一重揚げをしたところ。腰揚げも肩揚げも袖丈も大きすぎます。
二重揚げをして、袖にも揚げをしたら、可愛くなりました。
☆☆☆☆☆七五三とて大人びし濃紫 仕立屋お吟
2020年10月28日水曜日
裄と袖丈直し
裄と袖丈のお直しを頼まれました。
芸事に長けていたお母さんやお祖母さんの形見だそうです。
袖丈は、元の縫い目を頼りに、新たに袖下縫いをします。
表に反して、袖巾のしるしをつけます。くしとかんざしの粋な柄です。
ご希望の寸法に直りました。他の二枚も同じように直っています。
☆☆☆☆☆母とその母のかたみの秋袷 仕立屋お吟
2020年10月26日月曜日
七五三の揚げ
七五三の揚げを頼まれました。
七歳でも着られる大き目の四つ身です。
一重の揚げをしたところ。
腰揚げは、揚げ山が肩から三分の二のところにあるので、
二重揚げはいりません。肩揚げがかみしものように大きすぎるので、
二重揚げをします。袖も長すぎるので揚げをします。
三歳の子に可愛い揚げの出来上がりです。
☆☆☆☆☆七五三女系家族の三女なる 仕立屋お吟
2020年10月22日木曜日
袷を単衣に
単衣の仕立てを頼まれました。
袷の時の写真を撮り忘れましたが、
ときのしを済ませたので、単衣に仕立てます。
牛首紬によく似た風合いです。
しっかりと敷きのしします。
個性的で可愛い色柄です。
☆☆☆☆☆そのふしのよろしき紬冬隣 仕立屋お吟
2020年10月19日月曜日
木綿の着物
単衣の仕立てを頼まれました。
粧う山のような色合いの木綿です。
糸も適宜替えます。
バチ衿ですが折ってしっかり敷きのしします。
残りが出たので、いしき当は共布をつけました。
来月さっそく着られます。
☆☆☆☆☆山粧ふころ新調の縞木綿 仕立屋お吟
2020年10月16日金曜日
身巾直し
袷の身巾直しを頼まれました。
布巾が短かったため、布巾いっぱいに身巾を広げています。
縫い代1㎝弱です。
袖丈も3㎝短くするので、直してしっかり敷きのしします。
八掛の濃いピンクがチャーミング。
☆☆☆☆☆秋袷その八掛の真くれなゐ 仕立屋お吟
2020年10月14日水曜日
会津木綿
単衣の仕立てを頼まれました。
会津木綿です。依頼者さんの祖父母さんの思い出の詰まった会津です。
木綿ですが、広衿に仕立てます。敷きのしもしっかり。
新モスで並幅のいしき当をつけます。
皺にならず、素晴らしい手ざわりでした。
☆☆☆☆☆秋深む会津木綿を縫ひをれば 仕立屋お吟
2020年10月12日月曜日
産着を七五三に
産着を七五三用に直すよう頼まれました。
産着は平袖なので、丸みを作り、袖口下も縫い綴じます。
三歳の子には、軽くて楽です。
腰揚げは三分の二のところ、肩揚げは、巾を小さめに。
お姉ちゃんが二人もいる末っ子ちゃんです。
☆☆☆☆☆三女とて恥ずかしがり屋七五三 仕立屋お吟
2020年10月9日金曜日
藍浴衣
浴衣の仕立てを頼まれました。
竺仙の紺白の本染めです。かきつばたでしょうか。
背とお尻に同じ柄が来ないよう柄合わせしました。
左の胸元と衿元と、衽の膝あたりにポイント柄を持ってきました。
依頼者さんのお好みで、並巾のいしき当てをつけ、広衿で仕立てました。
☆☆☆☆☆燈火親し本染めといふ木綿縫ひ 仕立屋お吟
2020年10月7日水曜日
麻の着物
麻の着物の仕立てを頼まれました。
モスグリーンです。このような薄物は6月に至急の仕立てになる
のですが、季節外れにくると助かります。
透けているので、広巾のいしき当てを付けます。
通常、身丈は身長~身長+5㎝くらいにしますが、
この方は身長より10㎝も短いのがご希望。
とても着なれていらっしゃる方なのでしょう。
☆☆☆☆☆秋扇きもの着なれてゐるらしく 仕立屋お吟
2020年10月3日土曜日
裄と袖丈直し
訪問着の裄と袖丈直しを頼まれました。
袖を外したところ。肩幅を出すと、淡いピンクなので、元の折目がくっきり。
袖側も肩側も、かなり念を入れて折り目をとりました。これ以上は我慢してもらいましょう。
もう一枚も同じように直りました。鼓と長唄をされる依頼者さん、
コロナも一段落して、訪問着の出番も増えそうです。
☆☆☆☆☆ なで肩にうりざね顔や秋袷 仕立屋お吟