2020年9月30日水曜日

長襦袢の仕立て

長襦袢の仕立てを頼まれました。
着物好きだったお父様の形見の袷の長襦袢を、 単衣の女物に直します。 羽二重なので、しっかりしています。
とき洗いから返ってきました。4000円でした。 ほどいて洗われたものは、とても気持ちがよいです。
とても粋な、隠れたお洒落の長襦袢になりました。 将来、無双袖に直すときのために、 袖裏を同じ畳紙に入れておくよう、依頼者さんに念を押しました。 ☆☆☆☆☆愁思ふと和服好みし父のこと     仕立屋お吟

2020年9月26日土曜日

単衣仕立て

単衣の仕立てを頼まれました。
絣の雲の古典文様です。 越後の手織り、結匠紬と証紙にあります。 魅力的な手触りです。
袖と地衿と掛け衿は、しっかり敷きのしします。
最近は暑いので、単衣を好まれる方が増えました。 真冬以外は活躍してくれそうです。       雪国の手織り紬を縫ふ秋夜       仕立屋お吟

2020年9月23日水曜日

裄と袖丈直し

裄と袖丈を直すよう頼まれました。
地唄をされていたお姑さんの形見です。 比較的新しいのに驚かれされます。 お年を召してから新調されたのかもしれません。
ご希望の寸法に直りました。 元の折目はほとんど消せました。
他の二枚も直っています。 着物好きな依頼者さん、粋なお着物が増えましたね。        ジャガー乗りこなし五十路の秋袷    仕立屋お吟

2020年9月19日土曜日

袷を単衣に

ひきつづき袷を単衣に直すよう頼まれました。
地模様のある色無地です。 今回もときのしを私がしました。
袖と地衿と掛け衿をしっかり敷きのしします。
プロのふかしをしていないので、元の折目が残っています。
気にならない程度には消せました。
裏を取ってこんなに軽くなると、やみつきになりそうです。        休日は秋草の帯建築士     仕立屋お吟

2020年9月16日水曜日

袷を単衣に


袷の小紋を単衣に直すよう頼まれました。



濃紺に白のドット柄です。

胴裏が分厚いので、街着にするには重量感がありすぎます。

いつもは、ときのしをクリーニング屋さんに頼みますが、

今回は、私がほどいてアイロンかけをしました。




袖と地衿と掛け衿をしっかり敷きのしします。




重かった裏がなくなり、驚くほど軽やかな一枚になりました。

来週さっそく着られるそうです。


      一卓は和服の母娘秋のカフェ       仕立屋お吟








2020年9月13日日曜日

二重揚げ


七五三の揚げを頼まれました。



十三参りに着られる大きさです。

これを三歳用に揚げをします。



腰揚げは二重につまみました。



肩揚げも二重です。



可愛らしくなりました。

      七五三うすむらさきの似合ひけり       仕立屋お吟



2020年9月9日水曜日

羽織


羽織の仕立てを頼まれました。



小紋の長着をほどいて仕立てます。



羽織丈100㎝と長いので、裁ち台は無理で、床でしるしつけをします。

ヨガをしているようです。翌日は筋肉痛です。



袖を縫い、衿を折って敷きのしします。

衿は、5日くらいは敷きたいです。



羽裏は、胴裏を使ったので白です。

さらりとした着心地の一枚になり、活躍してくれることでしょう。


秋風に波のもやうの羽織縫ふ      仕立屋お吟





2020年9月2日水曜日

浴衣


浴衣の仕立てを頼まれました。



白紺のすっきりした薊の柄です。



浴衣も、袖・地衿・掛け衿の敷きのしをします。



背とお尻のあたりに同じ柄が来ないよう柄合わせしました。



上前のおくみの膝あたりに、上向きのポイント柄を持ってきました。

左の衿元にも上向きのポイント柄を持ってきました。

倉敷の街に似合いそうです。

      倉敷に生まれ育ちて藍浴衣      仕立屋お吟