2022年7月27日水曜日

麻 白絣 仕立て

 麻の白絣の仕立てにかかります。


蚊絣です。

残布がなかったので、少々あった変色部分は、下衿へ持ってきました。

しっかり敷きのし。


どのようなコーディネートをされるのか、楽しみであります。


   蚊絣をちくちく縫へば夜の秋    仕立屋お吟



2022年7月22日金曜日

袖なし 紗羽織

紗の長着から袖なしの紗羽織を仕立てます。


 途中経過の写真を撮り忘れましたが、こんな感じに。

衿は、長着の衽と衿を継ぎ合わせて作っています。

   黒といふ透けてよき色夏羽織    仕立屋お吟



2022年7月17日日曜日

夏ちりめん 仕立て

 夏ちりめんの仕立てにかかります。


依頼者さんが絵付師さんにお願いしたぼかし染めと絵付けです。


付下げなので柄合わせはほぼ決まっているのですが、

広げてみて、粋になるよう背縫いを少々ずらしたり、

袖の左右を決めたりしました。


袖と衿を敷きのし。


鳥獣戯画のなかでも蛙のお好きな依頼者さんは、こんな蛙と柳を

描いてもらわれました。構図と色指定は依頼者さんです。


周りの方の目を楽しませてくれる一枚です。


    縫うてよし夏ちりめんの灰鼠    仕立屋お吟

2022年7月11日月曜日

男物 単衣仕立て

 男物の単衣の仕立てにかかります。


米沢紬です。

反物の端に変色部分があるので、残布に回します。

袖と衿を敷きのし。

男物の場合、今回のように内揚げの位置を指定してくださると助かります。

和服着て男の歩幅涼しかり    仕立屋お吟



2022年7月5日火曜日

タイシルク

タイのシルクで単衣を仕立てます。


幅1m長さ5m、セルリアンブルーです。

地衿は掛け衿に隠れるところで継いであります。

40㎝×60㎝の残布はいしき当てに。


どのようなコーディネートをされるか、想像が膨らみます。

   白南風の広縁に裁つタイシルク    仕立屋お吟