大島の袷の仕立てに掛かります。
金糸と銀糸が織り込まれた、繊細にして大胆な大島です。
八掛はモスグリーン。
紬にオリジナルの一つ紋という個性派さんの一枚の出来上がり。
掛け衿の上前に、横一本の金糸をもってきました。上前の衽の膝あたりにも、十文字の金糸をもってきました。
八掛の色が、とても素敵です。
針通りよき大島に日脚伸ぶ 仕立屋お吟
大島の袷の仕立てに掛かります。
金糸と銀糸が織り込まれた、繊細にして大胆な大島です。
八掛はモスグリーン。
紬にオリジナルの一つ紋という個性派さんの一枚の出来上がり。
掛け衿の上前に、横一本の金糸をもってきました。男の子の羽織を仕立てます。
頑張ってオークションで競り落とした、大人の羽織の逸品です。
昭和初期の紬でしょうか、斬新な色柄です。
ほどくと、最初は着物で、のちに羽織に仕立てたものとわかりました。
その後、長年タンスに眠っていたものと思われます。
袖が短かったので、身頃を継ぎ足しました。袷の小紋の仕立てです。
愛嬌よく並んだ張子の犬。作家さんのものです。
袖と衿を敷きのし。
とてもしっかりしたちりめんですが、年月を経て耳と反物の外側が変色しているので、
背縫いを深めにしたり、掛け衿の裁断に気を配ったりしました。
縫い針が折れるほど固くもなっていたので、縦縫いは仲間にミシン縫いしてもらいました。
張子の犬は、横一列に並ぶよう柄合わせ。
おめでたい柄なので、縫いあがったらすぐに取りにみえました。
近々着られます。
冬麗の空の色なる着物縫ふ 仕立屋お吟
胴抜きの小紋を仕立てます。
洗い張り済の干支の張子ちらしの小紋です。
胴抜きですが、繰越揚げの位置までは胴裏を付けます。
依頼者さんの好みで、縫いじつけを施しました。
黒のちりめんなので、効果抜群です。
初釜に着られます。
干支あそぶ袖や裳裾や初茶の湯 仕立屋お吟