洗い張り済の大島に、骨董市で手に入れた八掛を合わせて仕立てます。
お祖母さんの鶴の紋様の渋い大島。
洗い張り済みです。
これに、京都は東寺の終い弘法で手に入れた八掛を合わせます。
経年物の白地をいろいろな色に染めて、1.5mに切ったものが売られていたそうです。
ちょっと前は、思わず買いたくなるような着物が安く売られていたそうですが、
現在は、いいものはすべてお高いとか。
唯一買えた、このトルコブルーの1.5m×四枚。
八掛には3枚で足りると告げると、残り一枚は帯揚げになさるそう。
通常は表地のほうが重いのですが、この着物は八掛がちりめんのため、裏地の方が重くて垂れます。
袷は、着付けた時に表裏のバランスがよくなるよう仕立てますので、
畳むと、表が少々ふわふわしています。
「上にほかの着物を置かないように」の注意書きを添えて、お渡ししました。
さし色にトルコブルーを春袷 仕立屋お吟