2022年6月24日金曜日

浴衣 仕立て

浴衣の仕立てにかかります。


 男物の反物で女性用に仕立てます。


浴衣であっても袖と衿を敷きのしすると、ぱりっと仕上がります。


柄合わせはまったく無視してもよかったのですが、

少々布に余裕があったのと、その方が面白いのであえて合わせてみました。


上前の掛け衿もぴったり。


上前のおくみもぴったり。

依頼者さん、花柄へはまったく目が行かないそうです。

   男柄好む佳人へ浴衣縫ふ    仕立屋お吟



2022年6月17日金曜日

小振袖 仕立て

小振袖の仕立てに掛かります。

袴の下に着られますが、後々袴なしでも着られるよう、裁ちます。


 長めの小紋の反なので、二尺ある小振袖の仕立てが可能でした。


袖と地衿と掛け衿を敷きのし。

お尻のあたりに同じ柄が来ないよう柄合わせ。

上前の胸辺りにベージュの扇があるので、衿元は弁柄色が来るように柄合わせ。
上前のおくみの膝あたりもすっきりするよう柄合わせ。

来春の卒業式の日が楽しみですね。

    裁つ柄の末広がりへ風薫る    仕立屋お吟





2022年6月13日月曜日

胴抜き 仕立て

 胴抜きの仕立てにかかります。


袷の紬を依頼者さん自らほどかれて、新しく八掛も買われました。

「月夜」をイメージして織られた紬です。

夜でも九月はもちろん十月でも袷はもたつくと仰って、胴抜きに決められました。

八掛は表地にくけつけます。
袖も袖口布が付いているだけです。
広衿もバチ衿に直しました。
愉しいお月見となりますよう。

    月涼しかろき紬を膝に縫ひ    仕立屋お吟





2022年6月10日金曜日

片身替わりの浴衣仕立て

 浴衣の仕立てにかかります。


着物大好きさんが、男物とドラえもんの反物を持ってこられました。

片身替わりの浴衣に仕立てます。

二人で床にいろいろ並び替えて、一番いい感じの柄合わせを決めました。


袖と衿を敷きのし。


後姿、衿は真後ろで継いでいます。


上前の衽に、ドラえもんでなく男柄を持ってきてすっきりしたでしょうか?

どこへ着てゆかれるか、お聞きするのが楽しみです。

    ドラえもん柄の浴衣でワインの夜    仕立屋お吟



2022年6月7日火曜日

うそつき長襦袢

続いて、長襦袢に掛かります。


 まずは、小紋の袖に合わせて、丸みのある無双袖をつくって敷きのし。


身頃は晒で半襦袢につくり、腰巻を別につくったら、

うそつき長襦袢のできあがり。

日本舞踊では、動きやすかったり着くずれを直しやすかったりするのでしょう。

     晒てふ優しき白を縫ふ梅雨入   仕立屋お吟


2022年6月2日木曜日

日本舞踊のお稽古着

日本舞踊のお稽古着の仕立てにかかります。


 小学校低学年の女の子ですが、六年生くらいまで着られるように仕立てます。

お母さんが一生懸命布を探されました。

東レシルックです。


長めの袖と衿を敷きのし。

ポリエステルは敷きのしが効かないので何日も敷きます。


小柄で細身の大人サイズに仕立てました。

繰越はなく、衿幅や袖付などは子どもサイズです。

しっかりお稽古してくれるでしょう。

  緑さす座敷に縫ふや子の着物   仕立屋お吟