2020年1月31日金曜日

着物を長襦袢に


訪問着を長襦袢に直すよう頼まれました。



水通ししたのち、母がほどきました。



こちらのレトロな着物に合す長襦袢です。

袖が長いので、訪問着の裾を切って、継ぎ足しました。



長襦袢の出来上がりです。

仲の良い孫娘さんに着せます。


     十七歳おばあちやん子の春袷     仕立屋お吟





2020年1月27日月曜日

着物を風呂敷に


ウールの着物2枚を風呂敷にリメイクするよう頼まれました。





91歳の母の出番です。

ほどいて綺麗にアイロンしてくれました。

裁って縫ってもらい、

長さ調整してまた縫ってもらいを繰り返して、

やっと出来上がりました。



135㎝四方の大風呂敷が2枚と、

中風呂敷と小風呂敷が1枚づつ。

依頼者さんのお宅で、大活躍してほしいものです。


     
     風呂敷の小花につつむ春袷        仕立屋お吟


2020年1月20日月曜日

振袖を訪問着に


振袖を訪問着に直すよう頼まれました。



将来、娘さんにこの振袖を着せたいということで、

切らずに短くします。



袖を外してほどき、裏地をのけて表地だけで無双袖を作ります。

袖の裏も表地になっているわけです。



若いママさんに、華やかな訪問着が出来上がりました。


      幸せを呼びさうな色春袷        仕立屋お吟


2020年1月16日木曜日

牛首紬


洗い張りした訪問着の仕立てを頼まれました。



牛首紬です。

蒔き糊ちらしで染めた後、友禅染で絵付けをしているようです。



下前のおくみに牛の鼻輪の落款があります。



胴裏が足りないので、継ぎ足しました。



はんなりとした茶色に、渋い柄が素敵な一枚の出来上がり。

   
       針通りよろしき紬日脚伸ぶ     仕立屋お吟


2020年1月4日土曜日

短い反物


袷の小紋の仕立てにかかりました。



矢絣風のウール混です。

見積もると、丈が短くて、希望の寸法が取りづらいことが分かりました。



通常なら繰越揚げをつまみますが、つままずに繰越裁ちに。



袖下の縫い代も2㎝ほどに。

もちろん、衽や衿も切り詰めました。



無事に寸法通りに仕立て上がりました。


     古びざるものに矢絣縫始         仕立屋お吟