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2019年8月20日火曜日

仕立て直し


袷の紬を新たな寸法で単衣に直すよう頼まれました。



クリーニング屋さんに、ほどきと表地だけのふかしを頼みます。



身丈が足りないので、おはしょりで隠れるあたりで切り離し、



別布を継ぎ足します。

単衣なので、継ぎ足した後、縫い代の始末を丁寧に確実にします。



ご希望の寸法に仕上がりました。

着付けると、継ぎ足し部分は見えません。

秋風に似合いそうな一枚になりました。


      虫の音や直せば着物よみがへり        仕立屋お吟







      

2018年7月25日水曜日

仕立て直し


洗い張りされて箪笥に眠っていた大島紬の仕立てを頼まれました。

昔ながらの織機で織られたであろう、やさしい手触りです。

依頼者さんに、紬用のシャリ感のある八掛を買っていただきました。



真夏に袷を縫うのは躊躇しましたが、苦も無く、羽衣のようにかるい一枚が仕上がりました。





人の手で織られし絹の涼しかり        仕立屋お吟

2018年3月6日火曜日

仕立て直し


実家の箪笥に洗い張りされて眠っていた小紋を仕立てるよう頼まれました。

扇面をちらした鮫小紋です。



小紋の場合は、染みや変色部分を目立たないところへ回すことが出来ます。

八掛の裾のよごれも縫い代に入れます。



浅緑の上品で華やかな一枚の出来上がりです。

倉敷に海老蔵さんが来るので、さっそくこれを着て観に行かれるそうです。


        歌舞伎へと春の袷のしつけ取る     仕立屋お吟