2017年3月18日土曜日

八掛を新しく



若い頃に仕立てた大島紬の八掛の色が派手になったので、
仕立て直すよう頼まれました。


華やかさを秘めた渋くて粋な大島です。


扱う布の中で一番好きなのが、実は大島です。
大島は、人間に例えれば、曲ったことの大嫌いな寡黙で実直な人物。
一ミリのその半分の気の緩みも許してくれません。

その代り、こちらの誠意には完璧に応えてくれます。




ご覧のとおり、とてもシックな八掛に変わりました。

何度も何度も着てもらって、いい風合いに育っていってほしいです。


      大島をさらさら縫へば春深し    ひとみ


      

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