2019年10月27日日曜日

男物アンサンブル


男物の大島のアンサンブルの仕立てを頼まれました。



亡きお父様の着物を、

お母様が洗い張りに出してきれいに取っておかれたものです。



羽織の衿は一番に折って、何日も布団に敷きのしします。



お父様は長身でしたので、肩裏や袖裏に足し布がしてあります。

洗い張り屋さんがほどかずに洗ってくれていました。



乳(羽織の紐通し)を付けているところ。

女物とは反対の向きに付けます。



男物の羽織は、一年に一枚あるかないかなので、虎の巻を見ながら縫います。

仕上がってほっとしています。

着物と長襦袢もお正月までには仕上げましょう。

着物好きの奥様と初詣に行かれます。

秋深みゆく衣擦れの音に縫ひ      仕立屋お吟






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