2020年6月19日金曜日

麻の着物


麻の着物の仕立てです。



色の名は、白梅鼠(しらうめねず)。

粋な名です。

「四十八茶百鼠」と言われるように、慣用色名には「鼠(ねずみ・ねず)」を用いるものが多いです。

銀鼠・深川鼠・利休鼠・相思鼠、、、、と魅力的な名がありますが、

白梅鼠は、白梅の花びらのような、淡く輝く灰色といったところでしょうか。



何枚か縫った麻の着物には、広幅のいしき当をつけるよう依頼がありましたが、

今回は付けません。

体格のよい方なので、裄はいっぱいいっぱいに取りました。

仕立てて後、上前の前身頃からおくみにかけて友禅染が施されます。

   色の名は白梅鼠やうすごろも     仕立屋お吟







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