付下げ小紋を羽織に直すよう頼まれました。
小さな水玉が裾へゆくほど大きくなっています。
依頼者さんは、このバリエーションがお好きだったのですが、
残念ながら、羽織に仕立てると、いくら110㎝の長羽織でも、
大きな水玉は裏に回ってしまします。
衿は衽を使うので、かろうじて衿でバリエーションを楽しめます。
衽を衿の中央で継いだところ。
下前に作者の銘が入っています。
この銘が表衿に出ないように折らなくてはなりません。
ぎりぎり、裏衿に回りました。やれやれです。
衿は、4、5日布団の下に敷いて寝ます。
敷きが足りないと、きりっと仕上がりません。
衿ごしらえが出来ると、身頃のしるし付けにかかります。
110㎝と長い羽織なので、作業台では無理で、居間の床でがんばりました。
仕上がりました。袖口部分は付下げのをのまま使ってあるので、赤い八掛が粋です。
羽織紐はどんなのを選ばれるでしょうね。
春袷英国人を夫に持ち 仕立屋お吟
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